
体育の時間や部活などで眼球にボールを当ててしまったりして眼に強い衝撃が加わった場合、網膜はく離の危険性があります。このような網膜はく離を外傷性網膜はく離と言います。外傷性網膜はく離の場合、急激に飛蚊症の自覚症状が現れるケースが非常に多いのです。
これは病的飛蚊症の1種でただちに眼科を受診して精密眼底検査を受ける必要があります。症状としては突然墨を流したかのような飛蚊症の症状や、視野に欠損が生じている場合などで、網膜裂孔や硝子体出血が疑われ、場合によっては緊急手術が行われます。
また外傷性網膜はく離の場合、頭を打ったり眼をぶつけたりしてすぐに症状が現れる場合と数日経過してから発症する場合があります。この時頭痛を伴っているようなケースでは硬膜下血腫が出来ていてそこからの出血が眼組織に滲出している場合など命に関わるようなケースもあります。
また外傷性のくも膜下出血が原因で病的飛蚊症の症状を呈することもあります。また網膜はく離は進行すると失明に及んでしまう可能性もあるので頭をぶつけたその時は何事もなくともそれで安心することはしないで必ず脳外科などを受診し、その際飛蚊症の症状が出ている場合には同時に眼科も受診するようにしましょう。
一般的に飛蚊症は老化現象の一種として軽く見られがちですが、その奥には怖い病気が潜んでいることもあります。また外傷性の網膜はく離は性別年齢に関係なく起こりうる可能性があります。「飛蚊症は誰でもおこることだから心配ない」と安易な自己判断をせずに必ず専門医に相談するようにしてください。